ショートプログラム(SP)首位でシニア1年目の横井ゆは菜(19=中京大)がフリーもトップの137・35点を記録し、合計204・70点で初優勝を果たした。

演技前半は単発のジャンプを中心に構成し、基礎点が1・1倍となる後半に3つの連続ジャンプ。最後のダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループ-2回転トーループの3連続を成功させると、会場が沸いた。表彰台の頂上に立つと「ショート(SP)と同じで、充実感があふれています」と笑顔を見せた。

ボクシングの世界3階級王者田中恒成(24=畑中)がいとこという横井は、昨季の全日本ジュニア選手権で初優勝。年少者が続々とシニアに参戦する中、地道に力を蓄えてきた。この日の好演技にも「うれしいですけれど、トップ選手は同じ演技でも(フリー)140点を超えてくる。今の私だと届かない」と冷静だ。

今月には憧れてきたグランプリ(GP)シリーズデビュー戦を控える。第5戦ロシア杯(15~17日、モスクワ)に向けて「練習してきていることは間違っていない。『さらに練習を重ねていこう』と強く思いました」と自信を深めた。