バドミントン女子ダブルスで8月の世界選手権2連覇を果たした永原和可那(23=芽室町出身)と松本麻佑(24=札幌市出身)が3日、札幌・北ガスアリーナ札幌46で行われたS/Jリーグに出場。北都銀行の一員として第1試合(女子ダブルス)で、15年世界選手権ダブルス銅の実績がある福万を擁するペアを、21-14、21-15で下した。前日のリーグ開幕戦に続いて地元開催で2連勝。永原が「観客席を見て、地元の方々が応援してくれているのがうれしかった」と話せば、松本も「絶対に取らないといけない一戦を取れて良かった」と喜んだ。

女子ダブルス2枠を争う東京オリンピック(五輪)代表選考の真っ最中。4強に進んだフランスオープンから29日に帰国したばかりだった。170センチを超える長身からの強打を武器に相手を圧倒。過密日程の中でもチームを勢いづける白星を挙げた。

2連覇した世界選手権後の9、10月は、4大会連続で韓国ペアに敗れるなど思い通りの成績を残せなかった。永原は「五輪を意識しすぎて、自分たちのプレーができなかった」と、技術よりも精神的な弱さを原因に挙げた。

札幌2連戦では家族や知人などから声をかけられ、支えを改めて感じた。現在五輪レースは日本勢2番手。永原は「五輪で金メダルの目標を持ってやっている。体調を整えながら最後までケガなくやりたい」。故郷で五輪の舞台に立つことを誓い、この日夜には、5日からの福州中国オープンに向けて日本をたった。【浅水友輝】