女優業と競技を両立する本田望結(15=大阪・関大中)が、3年連続の全日本ジュニア選手権(15~17日、横浜)出場を逃した。

2日前のショートプログラム(SP)で17位と出遅れ、フリーは16位の87・21点。合計135・48点の17位にとどまり、シード権を持つ荒木菜那(2位)を除いた上位14人に0・92点届かなかった。

わずかな差が明暗を分けた。「最後のループとサルコーがとても悔しい。失敗の理由は体力不足。失敗の原因が分からないよりも前を向ける」。終盤で1回転ループ、2回転サルコーとなった2つのミスを悔やんだ。

全日本ジュニア選手権は昨季、思い通りの演技ができなかった場所。悔しさのあまり、直後は自分を追い詰めた。もがきながら今季へと歩みを進め、意識的に前を向くようにしてきた。

「偶然じゃなくて、神様が操っていると思うようになった。必然だと考えたら、毎日が楽しくなった。私は『(フリーに進めない)ショート落ち』を経験したことがない。神様が『(やってきたこと)全て違う』って判断したら、今回も『ショート落ち』だったと思う」

成長期に差し掛かり「毎日、体のバランスが違う」と悩みは募る。それでも「明日もフリーの大会に出る。これからの試合につながる、自信になるような演技がしたい」。シーズンで一番の大舞台を逃しても、また前を向いた。