東京オリンピック(五輪)のテスト大会を兼ねたワールドカップ(W杯)団体戦で、日本がメダル争いのライバルとなるドイツに3-1で勝った。3位決定戦がないため、メダルが確定した。

2番手に登場した世界ランキング5位のエース張本智和(16=木下グループ)が過去2敗の同12位オフチャロフに3-1で初勝利。得意のバックハンドレシーブ「チキータ」で相手を揺さぶり、主導権を握る。加えて強化中のフォアもさえた。

団体世界ランキングは日本が2位、ドイツは3位。五輪本番を占う上で、大きな経験、勝利となった。16年リオデジャネイロ五輪では準決勝で日本が3-1と勝利し、メダルを確定させた。逆に08年北京五輪の準決勝では2-3で敗戦。過去5勝6敗と時代を超えてしのぎを削ってきた相手だ。

3番手でリオ五輪メンバーの同48位、吉村真晴(26=名古屋ダイハツ)が過去3敗の同8位ボルに3-0で初勝利。格上を倒し、日本に流れを引き寄せた。準決勝進出を決め9日、王者中国に挑む。