同大が終了間際に逆転のFGを決め、今季初勝利。1部残留へ望みをつなげた。勝負を決めたのはDL笹尾健主将(4年)だった。

5点リードの第4クオーター(Q)、残り49秒でTDを決められ12ー13と逆転を許した。だが、あきらめなかった。タイムアウトなどで時間を止めながら、相手陣33ヤードまで進むと、残り2秒から、笹尾が43ヤードを振り抜き勝負を決めた。「最後は俺が決めてやろうと思った」と笑顔。

第2Qでも決めた笹尾は、この日が公式戦、練習試合含め、人生初のFGによる得点だった。専門性のあるキッカーを支えるため、1月からキッキングの練習を始めた。その主将の1発が今季初勝利をもぎ取った。「(1部で)勝利を味わえた。一生の思い出になるぐらいうれしい」と喜びを爆発させチームメートと抱き合った。

2部との入替戦出場はリーグ7位と8位。すでに出場が決定しているのは8位龍谷大(7敗)のみ。同大は1勝5敗1分で入替戦圏内だが、仮に、このあと行われる関大-近大戦で近大が敗れれば同じ順位となる。

直接対決で引き分けているため、抽選により出場校を決定することになる。笹尾は「出場することになっても、もう1回(試合が)できる。チームメートといい時間を過ごしたい」と語った。【南谷竜則】