女子SPで5年連続のグランプリ(GP)ファイナル進出を目指す宮原知子(21=関大)が63・09点を記録し、6位と出遅れた。冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプで、ルッツが2回転となり0点。致命的なミスが得点に響き「緊張で体が硬くなった」と表情をこわばらせた。

1週前の第4戦中国杯で2位に入り、シリーズ2戦上位6人が出場するファイナル(12月、イタリア・トリノ)へ前進。大舞台が見えても「行けたらラッキー。思いすぎないようにしている」と平常心を貫き、中国から帰国した翌日にロシアへ向かった。「疲れはなく、いい練習はできた」と強行日程に動じず、持ち味のステップは最高のレベル4。それだけに、得点源のジャンプ失敗が痛かった。

3位のベル(米国)とは4・02点差。フリーへ「自分のできることをぶつけたい」と自らを鼓舞する。地元ロシアの首位メドベージェワ、2位トルソワと対照的に、窮地に立たされた。