鉄腕エースが快投を演じた。午前中の3位決定戦で143球を投げ抜き、勝利を引き寄せたビックカメラ高崎の上野由岐子投手(37)が決勝も先発、7回を128球被安打4、無失点で完封し、チームに2年ぶりの優勝をもたらした。

苦しみながら投げ抜いた3位決定戦からわずか1時間後、上野は元気よく決勝のマウンドに上がった。序盤からストレート中心の投球で、初優勝を目指すHonda打線から11三振を奪った。

打線はHondaのフォードを打ちあぐねたが、6回に相手失策でつかんだ1死二、三塁の好機で4番山本の野選により、ようやく1点を先制。この1点を無失策で守り抜き、前日敗れた相手にリベンジ、17年以来の王座に返り咲いた。【松熊洋介】