パワハラ問題で解任されていたレスリング女子の元日本代表監督の栄和人氏(59)が、至学館大(愛知)の監督に復帰することになった。同大が20日に復帰させる方針を決めた。

発表された栄氏のコメントは次の通り。

 

一度は、すべてを失ったという思いで絶望していました。自らの愚かさが招いたこととはいえ、私にとって有望な選手たちを指導することが、そして至学館の道場に通うことがどれほどの生きがいであったか、強く思い知らされました。只々後悔と反省の日々が続き、もはや人生は終わったと感じました。

しかし、そのような状況でも一部の選手たちが強く要望し、私を頼ってくれたことから、去年の12月より外部コーチとして少しずつ練習をみることが許されるようになり、そのことから心身共に元気を取り戻してくることができました。時には厳しい批判を口にしながらも私の指導を必要としてくれた選手たち、そして厳しい叱責も含めて、この間親身に指導、助言をいただいた谷岡学長をはじめとする至学館関係者の皆さんには感謝でいっぱいです。

再び監督になれるとは夢にも思っていませんでした。そして、このチャンスを頂いたことに心から感謝すると同時に身が引き締まる思いです。ゼロからの出発だと思い頑張ります。そして、皆様の期待に応える結果を出せるよう全力を尽くします。これからもご指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(原文まま)