入れ替え戦に回らなければならない7、8位対決は、最下位の8位摂南大の大勝に終わった。7位大体大に6トライを決め、許したのは後半ロスタイムの1トライのみ。今季初勝利(5敗)で意地を示した。

トライ6本のうち5本を量産したWTB岡田寛人(4年=京都成章)は「この試合に向けてセットプレーの強化やアタックを中心とした準備をしていた。僕だけのトライじゃなく、チーム全体で取ったもの」と胸を張る。特に後半は果敢な展開ラグビーで圧倒し、勝利を確実にした。

摂南大は昨年、2部(B)リーグで戦い、今季は1部(A)リーグへ再復帰したばかり。「やはり(1部は)接点の厳しさやスピードが違う」と岡田。天満太進ヘッドコーチ(39)は「エリアマネジメントがしっかりできたことが勝因。きっちり敵陣で戦えた」と話した。

この大勝で7位に浮上した摂南大は、最終戦で4位近大と対戦する。敗れた大体大の主将CTB山下真之介(4年=荒尾)は「敵陣に入ってからミスが多かった」と反省し、5位関学大との最終戦へ「勝てるチャンスはあるはず。5日間で準備したい」と今季2勝目へ、まだまだ意欲を失っていなかった。