早大が7戦全勝で2年連続6度目の優勝の最後を締めた。前節で1試合を残して優勝を決めての明大戦。前半で17-0とリードし、危なげなく27-14で3度目の全勝優勝となった。

12月1日に全国大学選手権東日本代表校決定戦で、決勝の甲子園ボウル出場を懸けて東北大と対戦する。

早大は開始早々にWR小貫が50ヤードのパントリターンTDで先制した。第2QにはQB宅和が小貫にTDパスにFGで、17-0とリードした。後半はFGに、TDパスで追加点を奪い、明大の反撃を2TDに抑えた。初先発の宅和は「リードしていたし、ランが出ていたので落ち着いてできた」とホッとしていた。

早大の先発メンバーは前節までとはだいぶ入れ替わっていた。「けが人は出場を控えたが、力は抜いたわけではない」と高岡監督。実質2本目でも危なげなかった。明大には春に負けていた。「消化試合」ながらも勝利し、LB池田主将は「1度負けた相手に勝ったことは自信になる」と収穫はあった。

柴崎はケガで欠場も、東京運動記者クラブによる年間最優秀選手(リーグ戦MVP)に選ばれた。「きょうは何もしてないのに…。ブレナンかと思っていた」。苦笑いも「これで満足はできない」とすぐに顔が引き締まった。早大学院時代からあと1歩で逃してきた日本一しかみていない。「勝つのでなく、勝たなきゃいけない」と、悲願の日本一を見据えた。

法大は立大に17-14で競り勝って、5勝目を挙げて2位となった。12月8日に富士通スタジアム川崎での東西対抗戦東京ボウルで、関西リーグ代表の神戸大と対戦する。立大は3勝止まりで負け越して、5位となった。

東大は日体大に16-3で2勝目を挙げた。1勝は慶大戦の不戦敗で、実質TOP8で初勝利を挙げて残留を決めた。日体大は12月14日に残留をかけて、入れ替え戦のチャレンジマッチでBIG8の2位と対戦する。