アメリカンフットボール全日本大学選手権・西日本代表校決定戦は12月1日、大阪・万博記念競技場で行われる。立命大(関西1位)と、西日本勢とのトーナメント2試合を勝ち抜いてきた関学大(関西2位)が激突する。勝てば甲子園ボウル出場が決まる大一番。4年連続53度目の出場を目指す関学大は27日、兵庫・西宮市内で練習を公開し、取材に応じた。

QB奥野耕世(3年)は「前回、コテンパンにやられて2回できるチャンスはないので、前回より勝ちたい気持ちでいく」と気合十分。11月10日の関西学生リーグ最終戦で立命大に7-18で敗れ、両校優勝ながら、関学大は関西2位扱いで西南学院大、神戸大と西日本代表を決めるトーナメントで対戦した。立命大は休養十分で調整できたが、関学大は強行日程の中で2試合余分に戦った。

今季限りで勇退する就任28年目の鳥内秀晃監督(61)は「体も脳みそも疲労困憊(こんぱい)」と現状を正直に話す。主将のDL寺岡芳樹(4年)は「もう立命大とは2回目、次は絶対に勝たないとだめ」と必勝を誓う。負ければ鳥内監督最後の試合になることには「僕らが勝つこと、監督を勝たせたい思いは当然ある」と断言する。

勝てば甲子園ボウル、ライスボウルと来年1月3日まで競技に打ち込める。「監督のために戦う」という感傷的な言葉を嫌う指揮官は「点差関係なしに1プレー、1プレーやるしかない。(立命大に)勝つのは大変。もちろん負けたくはない」と、あくまで勝負師に徹して日本一を目指す。