12月1日、F1最終戦アブダビGPの決勝が行なわれ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝した。今季11勝目、通算84勝目。

ポールポジションのハミルトンはスタートからレースをリードし、後続を大きく引き離して全く危なげのない完全勝利を挙げた。

「このクルマをここまでプッシュし性能を引き出してきたこの素晴しいチームを本当に誇りに思うよ。一つ一つのパーツが技術の結晶であり、まさしく芸術作品だ。タイトルを決めた後も、このマシンをいかに速く走らせることができるかを追求し続けたんだ。今日は本当にハッピーだよ」

2番グリッドからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、スタート直後にフェラーリのシャルル・ルクレールに抜かれたものの、ピットストップを遅らせて13周分のタイヤ差を生かしてコース上で抜き返し、その後はルクレールに26秒差を付けて単独2位でフィニッシュしてみせた。

「今日の僕らはとても良い速さがあったけど、メルセデスAMGとルイスは速すぎたね。シーズン全体を振り返ってみてもポジティブな1年だったし、ドライバーズランキング3位で終えることができたのにも勇気づけられたね」

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)は6位、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)は9位でフィニッシュ。ピエール・ガスリーがスタート直後の接触で後退し18位に終わり、トロロッソのチーム最高位となるランキング5位奪還はならなかった。(米家峰起通信員)