アメリカンフットボール日本社会人選手権ジャパンXボウルが、12月16日に東京ドームで行われる。4年ぶり3度目で富士通対パナソニックの対戦。両チームの監督らが2日に都内で、決戦への抱負を披露した。富士通は7年連続11度目、パナソニックは4年ぶり15度目の出場となる。

富士通の山本ヘッドコーチは今季就任と初采配に「楽しみでもあり、緊張感もある」と話した。秋は8戦全勝で、9月の対戦では45-27で快勝した。「レベルが上がっていて前回は参考にならない。外国人選手をきっちり止め、RBグラントが警戒される中でどれだけ走れるか」。試合のカギに両チームの米国人選手を上げた。

今季のチームスローガンは「ワンファミリー」。WR宜本主将にエースRBだったニクソンをケガで欠いたが、DL南主将は「簡単ではないが、総合力で絶対に勝ちたい」と気合を込めた。4年連続5度目の優勝となれば、オービックに並ぶ最多連覇となる。

パナソニックは昨季終了後に外国人選手が大麻取締法違反で逮捕された。春は対外試合を自粛し、新外国人選手の合流は7月だった。目標を4強としていた荒木監督は「1年前を考えれば、よくここまでこられた」と感慨深げ。「ここにきて絆は深まった。勝ち筋はある。DLがOLを崩せるか」とライン戦に活路を求めた。

DLモトウ主将は今季リーグ2位の4QBサックを決めている。「勝つためにこの2週間を大事にしたい。DLでプレッシャーをかけていく」。こちらは4年ぶりで8度目のVとなれば、オービックに並ぶ最多優勝となる。