アメリカンフットボールの学生日本一を決める甲子園ボウル(15日)に出場する両校が2日、甲子園球場で記者会見した。

2年連続30度目の優勝を狙う関学大、6度目の出場で初優勝を目指す早大。両者の顔合わせは2年連続3度目で、16年は31-14、18年は37-20で関学大が完勝している。

両主将と両監督が並んだ会見では、今季限りで勇退する関学大・鳥内秀晃監督(61)が先制パンチを見舞った。「関学大がすごい、すごいと言うたら損やで。中(学内)に入ってきたら普通のチームや!」。語気を強めたのは、その直前に早大・高岡監督が「昨年対戦して文化と力の差を感じた。少しでも関学大の文化に近づきたい。KG(関学大)ブランドがすごくある」などと、低姿勢の発言を連発したためだった。

鳥内監督は現役時代を含め、自軍の下馬評が高かったのに敗れた経験を多くしてきた。2年前に日大に負けたのも「オレ自身がなめすぎとってん」。だから早大への油断も一切ない。自軍が上とも思っていない。最後の甲子園には「勝って終わるのはええかもしれへんけど、運命や」と自然体を強調した。【横田和幸】