空手のプレミアリーグ・マドリード大会に出場し、全日本空手道連盟が定める20年東京オリンピック(五輪)の選考基準を満たした組手男子75キロ級の西村拳(23=チャンプ)、形女子の清水希容(25=ミキハウス)が3日、羽田空港に帰国して取材に応じた。

西村は「(五輪出場が決定的となっても)気持ちが変わることはない。勝敗に一喜一憂せず、自分らしくやっていきたい」と気持ちを引き締めた。

今大会の西村は初戦で敗れたが、五輪ランキングを争う他選手とのポイント差は大きく、代表選出が確定した。西村は「東京オリンピックで金メダルを取ることが最終目標」と宣言し、「オリンピックまで時間はある。自分の芯をしっかり持って、色々なことにチャレンジしていきたい」と話した。

清水希は五輪出場が決定的となったことについて、「ほかの人たちの思いも持って臨みたい」と責任を口にした。今大会ではライバルのサンチェス(スペイン)に敗れて準優勝。プレミアリーグ年間女王の座も逃し、「内容についてはいつも以上に納得しているが、審判たちに納得してもらえる演武をしていかないと」と、悔しさをにじませた。

今大会に出場しなかった形男子の喜友名諒(29=劉衛流龍鳳会)も東京五輪の選考基準を満たし、代表入りを確定させている。