日本が中国を相手に歴史的な大勝をした。

すでに前日に1次リーグ(L)突破を決めている日本は試合開始から連続9得点。前半を17-8で折り返すと、後半さらにリードを広げた。

過去19勝4分け25敗と負け越す苦手相手に、05年の14点差(37-23)勝利を上回る17点差の圧勝。「勝って次(2次L)に進めてよかった」と永田しおり主将(32=オムロン)は話した。

両翼が機能した。右サイドの秋山なつみ(25=北国銀行)が8得点、左サイドの田辺夕貴(30=北国銀行)が6得点。左の勝連智恵(30=オムロン)の3得点を加え、チーム得点の半分をサイドの選手が決めた。欧州勢相手にシュート決定率が5割を切っていた秋山も「思い切りいけた」と満足そうに振り返った。

1次リーグ3勝。とはいえ、勝ったのは南米のアルゼンチン、アフリカのコンゴ、アジアの中国と、目標とする「打倒欧州」は果たしていない。「本当はスウェーデンかロシアに勝ちたかった」と永田主将は本音をもらした。

前回の17年大会ではモンテネグロに勝ち、ロシアには敗れたものの1点差。決勝トーナメント1回戦では3位になったオランダに延長戦の末惜敗した。

「欧州勢とも互角に戦える」という自信を胸に迎えた地元大会。「通用している部分もある。負けて当然ではないし、勝つチャンスはある」と司令塔の大山真奈(26=北国銀行)は2次Lでの打倒欧州目指して言った。

44年ぶりのオリンピック(五輪)出場となる来年の東京大会。「メダル獲得」の目標は変わっていない。そのためにも、今大会で欧州勢を破っておきたい。1次Lの成績を持ち越すため、2次Lは2敗からのスタート。相手はC組を勝ち上がった欧州3チークになる。

「まず8日の試合(対モンテネグロ)に勝つこと。勝ち続けて、メダルをとりたい」。永田主将は大きな目標を口にした。