日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)は6日、都内で取材に応じ、国際オリンピック委員会(IOC)の新委員に推薦された決意を語った。

山下会長は「いろんな方の後押しがあってこういう形になった。山下を入れて良かったと言われるように。すべての人の期待を裏切らないように進めていきたい」と厳しい表情を見せた。

また、「なってからがスタート。しっかり勉強してJOC、スポーツ界のためだけじゃなく、より良い社会にするために果たすべきものは何かを考えてやっていきたい」と意気込みも口にした。

正式に決まれば、柔道界では日本スポーツの道を切り開き、日本人初のIOC委員となった嘉納治五郎氏以来、約1世紀ぶり。山下会長は「(嘉納氏の)精神を理解し、実践していく。簡単ではないが終わった後に『よく頑張ったな。ご苦労さま』と言ってもらえるように頑張りたい」と嘉納氏の思いを受け継いで五輪成功に全力を尽くす。