2連覇中のネーサン・チェン(米国)は4回転ルッツなど3つ全てのジャンプを成功し、自己ベストを更新する110・38点で首位発進した。自信に満ちた演技だった。出来栄えで4・44点も加点を引き出した4回転ルッツなどジャンプの質の良さで技術点では圧倒。表現面を示す演技点でも「歴史上で最高の選手」と敬意を表する羽生に0・08点差と肉薄し、総合力の高さが光った。

シャンソンの曲ではかなげな男性歌手の声に乗せ、メリハリのあるエッジワーク、時にはダイナミックな滑りで観客を引き込んだ。5種類の4回転を操るジャンプだけでなく、演技でも魅了した世界王者は「いつもさらに前進できることは可能」と貪欲に言った。