ショートプログラム(SP)2位発進の羽生結弦(25=ANA)が、この日のフリーに向けて本番会場で公式練習を行った。パスポートを盗難されて現地入りが遅れていたジスラン・ブリアン・コーチが、競技最終日で自身25度目の誕生日にようやく到着。今試合初めて、リンクサイドから見守られながら練習を行った。

1位のネーサン・チェン(米国)との差は12・95点差。羽生史上最大の逆転優勝に向けて、4種5本の4回転ジャンプを跳ぶ構成で構えている。「Origin」の曲かけ練習では4回転ループ、4回転サルコー、4回転トーループ-オイラー-3回転フリップ、4回転-3回転の連続トーループの3種4本に成功した。投入が注目される4回転ルッツの成功はなかった。

今試合が行われるパラベラ競技場は、憧れのエフゲニー・プルシェンコ氏(ロシア)が06年トリノ五輪で金メダルを獲得した会場。現地入りした際には「オリンピックと同じ会場ということで気合が入っている。またオリンピックを取るような気持ちで頑張れればいいなと思っている」と強い決意を示していた。日本時間7日の午後9時38分に登場する。