中国で行われた、バドミントンのワールドツアーファイナルで4年ぶり2度目の優勝を果たした男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が16日、成田空港に帰国し、記者会見に出席した。

桃田は前日15日、ギンティン(インドネシア)との1時間半の熱戦を演じた疲れも見せず「ハードなスケジュールの中で5試合勝ち抜けたのは自信になった」と力強く語った。19年は攻撃、守備も相手を圧倒し、世界1位としての強さを最後まで見せ続けた。「絶対王者という自信がなかった中で結果を残すことができた。今は堂々と成長を感じる」と納得の表情を見せた。

今年国際大会年間11勝を挙げ、リー・チョンウェイ(マレーシア)の持つ最多記録を更新。それでも偉大なレジェンドにはまだまだだという。他を寄せ付けない強さを持ちながら、現状には満足していない。「勝てなくなる時期がいずれ来ると思う。11回の優勝に満足せず精進していきたい。(来年の目標は)攻めるです」。桃田は来年も油断することなく自分を追い込み、さらなる成長を続ける。