アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯「第73回ライスボウル」は1月3日午後3時、東京ドームでキックオフされる。4年連続5度目の出場で5度目の優勝を狙う富士通フロンティアーズと、2年連続13度目の出場で18年ぶり2度目の日本一を目指す関学大ファイターズによる2年連続4度目の顔合わせとなった。

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12月1日の西日本代表決定戦。立命館大との大一番で関学大RB三宅昴輝(3年)が快走した。第1Qに71ヤード、37ヤードのあっと驚くTDランで21-10の勝利の立役者となった。174センチ、74キロの体で40ヤードを4秒5で走るスピードの持ち主。甲子園ボウルではTDランこそなかったものの、第4Qの2点コンバージョンなど、得点につながるプレーを要所で見せた。

関学大には173センチ、82キロのパワー系RB前田公昭(2年)もいて、三宅と交代で走り抜ける。甲子園ボウルでは2TDを決めた。圧巻は第3QのTDラン。敵陣42ヤードからの攻撃でエンドゾーン左へ一気に走り込んだ。第4Qにはゴール前1ヤードからダイブを成功させ、逆転勝ちを演出した。

鳥内監督も「ウチのランは向こうより速い。1発、2発かわしてくれたらいける」と期待する。

関学大OBで富士通OLBの山岸明生(24)は「レシーバーの阿部をマークする」としつつ、「RBの三宅、前田は学生屈指の選手。思い通りの仕事はさせない」と先輩の意地を見せる決意。そして、「ライスボウルで関学とやれる。こんなに幸せなことはない。敬意を持って全力で戦いたい」と後輩にエールも送った。