過去4度の優勝を誇る宮原知子(21=関大)が70・11点で2位につけた。エジプト調の曲と観衆の手拍子に乗って「(ともに60点台だった)GPシリーズに比べれば落ち着いて滑れた」と納得。

最初のルッツからトーループの連続3回転ジャンプの後半と、最後の3回転ループが回転不足と判定され「正直70点に届くかなと思っていたので良かった」と及第点とした。

今季はカナダ人のリー・バーケル氏と浜田美栄コーチの指導を受ける。前者は9月から主で「本番で焦る癖があるのでリー先生からは『落ち着いて』と。支えになってもらった」結果が安定の演技につながった。一皮むけたか、の問いには「つついて、つついて、やっと穴が開いたくらい」と謙虚に笑い、首位と3・87点差で迎えるフリーへ「違った世界観を出せれば。次は丁寧にいきすぎないようにしたい」と切り替えた。