東レは、フルセットまでもつれた接戦を落とした。堺に2-3で惜敗。第4セットを奪って追い付いたが、最終セットでは序盤に許したリードが響いて、力尽きた。篠田歩監督(40)は「相手のサイド攻撃を防ぎきれていない」と敗因を分析した。

敗れはしたが、明るい材料もあった。来季内定選手で、三島市出身のウイングスパイカー(WS)富田将馬(中大4年=沼津中出)は、全てのセットに出場。13得点を挙げた。「コートに立つ以上、思い切ってやらないと恥になる」と、堂々とプレー。持ち味の安定したレシーブも光った。篠田監督にも「完全に戦力としてやっていける」と言わしめた。

現在7勝9敗で黒星先行。年内の負け越しが決まった。リーグ10チーム中5位と、ファイナルステージ進出枠の5位以上をかろうじてキープしている。今季は開幕からWSアウン・トゥ(28)が、ミャンマー代表活動のため不在。ベストメンバーを組めない試合が続く。得点源が戻るまで、しぶとく勝ちを積み上げたいところだ。

年内最終戦となる次戦は22日、ホームの三島市民体育館でサントリーと対戦。富田は「20点目以降の戦い方を改善したい」と、連敗阻止を誓った。【古地真隆】