SP首位発進の羽生結弦(25=ANA)は、4年ぶり5度目の優勝はならず2位。SP2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が、逆転で4連覇を果たした。全日本ジュニア王者の鍵山優真(16=神奈川・星槎国際高横浜)が、フリーで羽生結弦を上回る2位の180・58点をたたき出す圧巻の演技でSP7位から3位になった。シングル選手として最後の演技を終えた高橋大輔(33=関大KFSC)は12位だった。
羽生結弦
4年ぶり5度目の優勝を逃し「弱いです。弱っちいです。体と心のイメージが乖離(かいり)した」
宇野昌磨
V4を達成し「ベストの演技じゃなかったけど、どんな形であれ、スケート人生の大きな目標だった。結果はうれしい。ユヅ君(羽生)が出てない全日本で3度優勝しても、正直、日本の誰も気づいてない。僕も日本の誰もが一番うまいのはユヅ君だという思いがある。大きな特別な存在。五輪よりも僕は1度でいいからユヅ君に勝ちたいと思っていた」
高橋大輔
シングル選手として最後の演技を終え「お客さんの拍手をもらって『シングル引退なんだな』っていう、実感が湧きました。こういう場で次に向かえることが幸せです」
鍵山優真
フリーで羽生超えて3位「アクセルに苦手意識があったが、やらないと克服できない。そう思い、あえて2本入れた。シニアでも戦えると実感できた」