ラグビートップリーグのヤマハ発動機は28日、磐田市内で同リーグのサニックスと強化試合を行い、38-31で勝った。

前半はW杯日本大会に出場したヘル・ウベ(29)やクワッガ・スミス(26=南アフリカ)に加え、プロップ山本幸輝副将(29)FB五郎丸歩(33)ら主力が出場。順調な仕上がりぶりを見せた。

開始2分にラインアウトからモールを押し込んで先制した。相手陣地に攻め込む展開を続け、同19分にはWTB伊東力(29)がトライ。その6分後にはCTBシオネ・トゥイプロトゥ(22=オーストラリア)もトライを決めた。前半だけで相手攻撃からボールを6度奪い、高い守備力も印象づけた。その中の3度の奪取に成功したウベは「W杯からリーグ戦に気持ちは切り替わっている。今日は自分の役割が60%ぐらいしか果たせなかったので、修正していく」と話した。

堀川隆延監督(46)は「前半の3トライはいいパターンだった。強みのセットプレー(スクラムやラインアウト)も良かった」と評価した。来月4日にはNTTドコモとリーグ戦開幕前の最後の強化試合を行い、同12日にはリーグ初戦でトヨタ自動車と対する。【倉橋徹也】