大学時代の同級生に刺激を受け、目指すはモンスター! トランポリン男子日本代表の岸大貴(25=ポピンズ)が4日、強化合宿中の東京・国立スポーツ科学センターで代表への思いを力強く語った。金沢学院大学時代の同級生は、角界の出世頭の炎鵬。卒業後も互いに連絡を取り合う。小さな体で相撲界を盛り上げる同級生の活躍を励みに、五輪代表入りを誓う。

炎鵬との思い出を語り出すと、表情が緩んだ。教職課程などで一緒に講義を受講し、1年生の時からよく一緒にいた。野球部やサッカー部のような大所帯と違い「トランポリンも相撲も人数が少なく、はみ出し者みたいだった」と笑う。

強い力士へ積極果敢に攻める姿勢が、自身が目指す選手像と重なる。中田大輔強化本部長が「世界の強い選手に勝つために、人間離れした『モンスター』を目指せ」と言われたことを思い出した。級友の相撲スタイルから「怪物たちの中で自分を出し切るとはこういことか」と学びを得た。

大金を稼ぐ級友に嫉妬することもある。「五輪で活躍してメジャーなスポーツにすれば、スポンサーが付いてくるはず」と信じる。まずは来月に控えるW杯第5戦へ準備に余念がない。【平山連】