2年連続5度目出場の東北大(宮城・東北代表)は名城大(愛知、東海・北陸代表)に19-73で敗れた。前半は相手のスピードと個人技にタックルが甘くなり、7トライを許した。しかし後半はFW戦でも善戦。同6分にSO滝沢和貴(3年=福島)、同22分にはNO8吉留大生(2年=青山)がトライを決め意地を見せた。

今季の東北地区大学リーグでは、優勝した八戸学院大(青森)、2位東北学院大(宮城)に敗れ3位に終わったが、代表決定プレーオフで東北学院大にリベンジ。1回戦で札幌大(北海道地区代表)から大会初勝利を奪った。50人の部員は理系が多く、実習などのため放課後に集まることは難しい。全体練習は週5日、午前6時50分からの1時間半という厳しい条件にあっても、高い集中力で着実に成長をとげてきた。

最大の目標はリーグを制覇して、北海道王者に勝っての全国大学選手権出場。2日の試合で左ひざ靱帯(じんたい)を痛め、無念の欠場となった宮本宜範主将(4年=天王寺)は「自分が体を張らなきゃいけなかったのに、出られなくて悔しかった。1人1人がどうやったらレベルアップできるかを考えて頑張ってほしい」と夢を託した。

今回の花園で2勝を挙げた県浦和(埼玉)出身のフランカー五月女敦(3年)は、「後輩たちの活躍は刺激になった。入学したらぜひスカウトしたい」と花園組の加入を期待した。新主将に内定している滝沢は「今までやってきたことを継続しながら、チームをいい方向にもっていきたい」と再スタートに意欲を見せた。【野上伸悟】