日本卓球協会は6日、都内で会見を開いて、男女3人ずつの東京オリンピック(五輪)代表選手を発表した。注目の団体戦要員となる3人目には、男子が水谷隼(30=木下グループ)女子が平野美宇(19=日本生命)となった。

団体要員は、同協会の強化本部が推薦する枠。世界ランキング、ダブルスなどの実績や相性を考慮して、メダルを取れる選手を選出することになっていた。水谷と平野は、ともに1月発表の世界ランキングで日本人3番手に位置しており、同ランキングに準じた形での選考となった。

女子の馬場監督は、平野の選出について「石川と組んでワールドツアーで準優勝などダブルスで貢献できる。また団体戦のシングルスでも活躍できる。平野が入ることで、対戦国によってオーダーをかえやすくなる」と説明した。

男子の倉嶋監督は、水谷の選出について「ダブルスの名手。(左利きの水谷は)右利きの選手は当然として、左利きの選手(丹羽)とのペアでも五輪で戦える戦力になる。団体戦で強さを発揮できる。精神的支柱として貢献してほしい」と話した。

同ランキングで日本人上位2人が選ばれるシングルスは、男子が張本智和(16=木下グループ)丹羽孝希(25=スヴェンソン)女子が伊藤美誠(19=スターツ)石川佳純(26=全農)が順当に選ばれた。