オリンピック(五輪)直前まで国際大会でペアリングを試して決める予定だった混合ダブルスの代表が、水谷隼、伊藤美誠組として急きょ発表された。全3種目に出場する伊藤は「3種目で優勝したい」と金メダル3個を宣言した。

昨年7月に初めて組んだばかりだが、国際大会で5度も決勝に駒を進めた。同じ静岡・磐田市出身で、水谷の両親がコーチを務める豊田町卓球スポーツ少年団の出身。結成約1カ月後のワールドツアーで優勝を果たすなど、一気に東京五輪候補に名乗りをあげていた。伊藤は「特に水谷選手と分かり合って組めるのは、女子選手の中で私しかいないと思う」と語った。

一方、これまでの方針を変えた協会に「納得がいかない部分もある」と戸惑う選手も。早期決定を提案した男子の倉嶋洋介監督は「先延ばしするより早く発表して、選手たちが五輪を目指す期間を長くしてあげたかった」と説明。ある協会幹部は「実績を見ればこのペアになる」と語った。