2連覇を目指す神戸製鋼が7トライを挙げ、快勝発進した。相手と3トライ差以上で与えられるボーナスポイント(BP)も獲得し、勝ち点5を手に入れた。

大観衆に王者の強さを印象づけた。前半7分、元ニュージーランド代表の世界的SOダン・カーター(37)のPGで3点を先制すると、同12分にはピッチを横に大きく使い、最後はCTBリチャード・バックマン(30)がトライ。リードを8点に広げ、早々に主導権を握った。

同22分にはバックマンがシンビン(10分間の一時的退場)で数的不利となったが、防御が大きく乱れることはなく、前半を22-10で折り返した。

後半はPGで先手を奪われたが、9分にロックのトム・フランクリン(29)がトライ。36-16の同22分には、途中出場のW杯日本代表WTBアタアタ・モエアキオラ(23)がダメ押しのトライを奪った。

在籍2シーズン目のカーターは「私の足は古くなってきているが、できることをやって、チームの成長に貢献していきたい」とニッコリ。W杯日本代表のFB山中亮平(31)は「勝つことが前提だったけれど、ボーナスポイントも大事になってくる。取れたのは良かった」と収穫を口にした。

神戸製鋼は次節、18日に静岡・ヤマハスタジアムでヤマハ発動機と対戦する。