トヨタ自動車のフランカー姫野和樹(25)が代名詞の「ジャッカル」で魅了した。

前半25分、自陣左サイドで味方が相手の突破を阻止。タックルを受けて倒れていたのは元日本代表のヤマハ発動機FB五郎丸だったが、ためらわなかった。すかさず両腕を絡め、反則を誘発。窮地を救い、最後はボールをもぎ取った。試合は惜敗するも「新旧代表対決」で会場を沸かせ「ブレークダウンの部分ではよかったと思う」とうなずいた。

この日はヤマハスタジアムのラグビーでは、過去最多の1万3985人が来場。グッズ販売担当も「飛ぶように売れてビックリです」と、W杯フィーバー一色だった。黒星発進にも、姫野は「ラグビーがブームで終わらせないようにすることが大切。僕らはグラウンドから魅力を発信していかなければいけない」とさらなる奮起を誓った。