東京オリンピック(五輪)で金メダル獲得が期待されるバドミントン男子で世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が13日朝に、マレーシアのクアラルンプールの高速道路で交通事故に遭った。運転手は死亡。

桃田はすぐに病院に搬送され、入院中。日本バドミントン協会によると自力歩行できるというが、帰国などの日程は未定だという。

バドミントンが盛んなマレーシアでは、世界ランキング1位の桃田が遭った死亡事故を、複数のメディアが大きく報じている。

マレーシア有数の英字紙THE STAR(電子版)は14日、事故現場に駆けつけたという日本のヘッドコーチ、朴柱奉氏の話を次のように伝えている。

「事故に遭ったという平山コーチからの連絡を受け、その場へと急いだ。すでに救急隊などが到着していたが、現場はそのままで、その時の恐怖については説明もできない…。桃田はぼんやりしており、私たちは皆、とても動揺していた。(その後)桃田は病院で、自分の状態について聞いてきた。『またプレーできるのかどうか?』と」などと生々しい話をしたと、同紙は伝えている。

同コーチは「オリンピックへの準備を続けるため、回復が順調に進めば桃田はカムバックできると確信しています」と前向きなコメントもしている。