B1新潟アルビレックスBBがリーグ後半戦に向けて反転攻勢を仕掛ける。15日のホーム横浜戦は70-64と競り勝ち、連敗を3で止めた。ホーム戦連敗も6でストップ。SG今村佳太(23)がチームの日本人選手最多の15得点と気を吐いた。リーグ戦は次節のアウェー富山戦(22日、富山市総合体育館)で折り返しの30試合。勝負の後半戦に向けて、調子を上げてきたエース候補がキーマンになる。

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反省と同時に手応えもつかんだ。「イージーショットを落としている。決めきらないと」。15得点4アシスト。攻撃に絡んだものの、今村は満足していなかった。横浜戦の3点シュートの成功は7本中2本、インサイドは7本中3本、フリースローは5本中3本。「もっと決められた」という思いが強かった。その一方で「大事な場面で得点できた。これからの自信になる」と好感触もあった。

第2Q(クオーター)には31-27と逆転する3点シュート。そして第4Qには勝利につながる1本、63-62にする逆転のロングショットを決めた。

「ここが勝負、という場面での得点を今季は目指してきた」。新潟は1試合平均71・6得点でリーグ18チーム中16位。得点力アップが重要課題。その中でチャンスをものにする力を徐々につけてきた。「入らなくても打ち続ける」と貫いてきた姿勢が実になりつつある。

新潟は9勝20敗と大きく負け越してはいるが、チャンピオンシップ進出圏の2位三河(12勝17敗)へは3ゲーム差。捕らえられる位置にいる。「もっとプレーの精度を上げる。上昇気流に乗りたい」。今村はつかんだ手応えを富山戦、そして後半戦につなげる意志を示した。【斎藤慎一郎】