19年W杯(ワールドカップ)日本大会の日本代表、SH田中史朗とSO田村優を擁するキヤノンが、三菱重工相模原に23-15で逆転勝ちした。キヤノンは今季初勝利。三菱重工相模原は開幕戦に続き連敗した。

明け方から降った雨がみぞれに変わり、厳しい寒さの中での試合になった。キヤノンは前半10ー15で折り返し、劣勢に立たされた。田村は2度のキックを失敗。相手陣内に大きく蹴り出そうとしたボールを拾われ、トライを献上させるなど精彩を欠いた。

後半は打って変わり躍動。48分には、キックパスで味方のトライをアシストした。3回のキックは全て決めるなど勝利に貢献した。田村は「ラグビーコンディション的にタフな戦いだった。前半は、風をうまく利用した相手に勢いがあった」と振り返る。

パナソニックから今季加入した田中史と積極的に話し合い、我慢の展開を耐えた。後半は一転風下に立ち、利点を生かして果敢に攻め込んだ。「欲しかった結果が出た」と初勝利を喜んだ。

試合のMVPには田中史が選ばれた。