NTTドコモのマイケル・ブリューワーヘッドコーチ(HC、55)が敗戦後のインタビュールームで「トップリーグのために、一言言わせてほしい」と切り出した。

「ブレークダウンのレフェリングをどうにかしてもらいたい。今日は数え切れないぐらい、倒れてプレーしている選手が目についた。横から入るシーンもあった。それに対して、レフェリーが何もしなかった」。

観衆1万280人が入ったスタジアムは、激しい攻防に沸いた。しかし、同HCはプレーのテンポが上がらなかった部分があるとして「倒れた選手が、アタックを阻害する。それをしていては、世界的に見て、日本代表のためにもならない。せっかく増えたファンも、もっとボールが動く、ラグビーが持つエンターテインメント性を見たいはずです。(日本ラグビー)協会も考えてほしい」と訴えた。

もっとも、試合内容についてはある程度満足しているようだ。「とてもフィジカルな試合で、選手はよくやったと思う。ドコモに来た2年間で今日が1番、選手を誇りに思います」。敗因はスクラムで圧倒された点に集中した。「スクラムで勝っていれば、勝てた試合だったと思う。ただ、東芝のスクラムはトップリーグで1番強い。もうこれ以上強いチームはないからね」と苦笑い。トップチャレンジリーグ(2部相当)から再昇格したシーズンの開幕2戦は1勝1敗。第3節以降へ、手応えを感じていた。