世界71位の西岡良仁(24=ミキハウス)がタフな1回戦を勝ち上がった。相手の同40位ジェレ(セルビア)は、昨年ツアー大会に初優勝し、一気に世界50位以内に駆け上がってきた強豪。19年全仏3回戦では錦織が苦戦した。その相手に得意の緩急をつけて4セットで振り切った。

自信はあった。しかし、前日練習したコートよりも「思った以上に(球足が)速かった」。相手のパワーに押され「やりたいようなプレーができなかった」。加えて「オリンピックが見えてきている。負けられないという思い」と緊張もした。

それでも、自分よりランク上でトップ50の選手を破った自信は大きい。次戦の同32位の対エバンス(英国)に、自身初の4大大会3回戦進出がかかるが「僕、彼には負けてないですから」。確かに対戦成績は西岡から2戦全勝だ。