バスケットボールBリーグのレバンガ北海道は、今季限りでの現役引退を表明している折茂武彦(49)の引退プロジェクト「折茂の花道」を21日に始動した。

クラウドファンディング(CF)サイト「Makuake」と組み、支援者から資金を集める形でレジェンドの花道を演出する。折茂は「支えてきてくれた方が喜んでいただけるのであればやる価値はあるのかな」ととまどいながらも歓迎した。

同プロジェクトでは、4月19日宇都宮との今季最終戦(札幌・北海きたえーる)での特別演出や、リーグ初の引退試合(6月を予定、場所は未定)などを実施する。CFでの資金調達について折茂は「最後までファンに負担をかけてしまう」と頭を下げた。その上で50歳で迎える引退試合には「バスケ人生に欠かせない1人」という、佐古賢一(現日本代表アシスタントコーチ)ら2度の世界選手権をともに戦った日本代表のチームメート登場も予想され「50歳になってプレーする最初で最後の機会」と楽しみにした。

18日のオールスター戦ではMVPを獲得し、賞金100万円で「(出場した選手らと)ご飯を食べに行きました」と最後の球宴を楽しんだ。チームはこの日、後半戦開始の22日千葉戦(札幌・北海きたえーる)に向けた練習を公開。昨年末から5連敗中で11勝18敗、東地区最下位と苦しんでいるが、今年初のホーム戦へ「しっかり気持ちをリーグ戦に切り替えて、自分の力を出し切りたい」。悔いを残さぬよう、巻き返しを誓った。【浅水友輝】