【メルボルン=吉松忠弘】2連覇を狙う世界4位の大坂なおみ(22=日清食品)が、2回戦を勝ち上がった。同42位の鄭賽賽(中国)を6-2、6-4で下し3回戦に進出。3回戦では、天才少女で15歳のガウフ(米国)と対戦する。

「勝てたことが良かった。ラケット投げたり、ドラマチックな展開だったけど。第3セットには入りたくないと」。

第1セットは危なげなく奪う。このまますんなりと誰もが思ったが、第2セットはまさかの展開が待っていた。1-1で迎えた第3ゲーム。相手にブレークを許すと、自らのふがいないプレーにストレスを爆発。ラケットとボールをたたきつけ、さらに、もう1度ラケットを蹴飛ばすなどイライラ感をあらわにした。嫌な流れだったが、今の大坂は引きずることはない。

1-2で迎えた第4ゲームはブレークバックすると、3-4で迎えた第8ゲームをブレークバックして追いつく。第9、10ゲームと連取して勝利。最後は笑顔で試合を終えた。

過去対戦成績は1勝1敗だが、15年と16年に対戦した記録で、大坂がトップ10入りしてからは戦ったことがなかった。1回戦後、大坂は「トリッキーな相手。自分が安定して、積極的に行かないとやられる」と警戒していた。

相手は、大きな武器はないが、縦回転の効いた深い球で押し込み、チャンスボールをたたき込むというプレー。しかし、パワーで言えば、大坂の方が上。途中のいらいらも克服し、ストローク戦を制し、相手のミスを誘い、勝利につなげた。

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