【メルボルン=吉松忠弘】女子シングルスで2連覇を狙う世界4位の大坂なおみ(22=日清食品)が、24日の3回戦で15歳の天才少女コリ・ガウフ(米国)と対戦する。19年の全米3回戦でも対戦し、3ゲームしか与えずに快勝している。前回に続き今回もセンターコートで試合が組まれ、注目度は高まっている。

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序盤最大の注目の一戦、大坂-ガウフ戦が24日夜の部の第1試合に組み込まれた。センターコートの夜の部はわずか2試合。そのためだけにチケットが売られるので、注目カードしか入らない。初対戦だった全米3回戦でも、夜の部の第1試合だった。

パワーの大坂か、安定のガウフか。全米ではガウフの鉄壁の守備を、大坂のパワーがぶち破った。その時よりも大坂はパワーを蓄えながら、安定性も増している。もちろんガウフも経験を積み成長しているが、精神的にも技術的にも大坂優位は動かない。

昨年の全米では、大坂が試合後に泣きじゃくるガウフを誘い、一緒にコート上でインタビューを受けた。大坂は「みんなが、彼女の声を聞きたいと思ったから」と当然の行動を取ったまでだったが、その行動は「これこそがスポーツマンシップ」と絶賛された。

大坂が10代の時、ガウフは同じアカデミーで練習していた仲だ。ほとんど交流はなかったが、その存在を大坂は意識していたという。2回戦終了後に「まだどういう対策を取るか分からない」と話していたが、間違いなく今大会ここまでの2試合とは違った集中力で挑むことになりそうだ。