98年長野オリンピック(五輪)フリースタイルスキー女子モーグルで里谷多英さん(43)が金メダルを獲得した長野市の飯綱高原スキー場が今季で営業を終えることとなった。長野市営で、同市観光開発公社が運営していたが、赤字を補填(ほてん)するためにここ10年は毎年平均9800万円を市が支出。来季から民間へ営業譲渡することで存続を図ったが、昨年11~12月に行った公募に応じた事業者がなかったことが23日の選定委員会に報告された。

1965年(昭40)に開業。長野市観光振興課によると、84-85年シーズンには最多の23万2900人が訪れた。しかし南向きの斜面で標高も1000~1500メートルとあまり高くなく人工降雪機もないことから、暖冬の続くここ数年は40~70日しか営業できず、利用者数は4万人以下で推移していた。

長野五輪で競技役員を務めた長野市内の会社員(64)は「雪不足が一番の理由だが、自治体の運営で設備投資が後手に回った」と話した。同五輪の競技会場では07年にスノーボードハーフパイプ(HP)会場の山ノ内町志賀高原のかんばやしパークが閉鎖されている。