サントリーが痛恨の“珍プレー”で、今季2敗目を喫した。

サントリーが7-3とリードして迎えた前半15分のこと。敵陣から左に展開し、19年W杯日本代表のFB松島幸太朗(26)が抜け出した。松島のランニングに超満員の会場が沸き、タッチライン際で1人余ったWTBテビタ・リーへパスを回す。

誰もがトライを確信し、追いかける神戸製鋼の守備陣も諦めかけたかのように見えた。目の前がぽっかりと空いたリーは、インゴールの手前で歓喜のダイブ。

だが…。ちょっとだけ、早すぎた。

インゴールの手前で胸から地面に落ちると、そのままボールを離してしまった。勢いのまま、インゴールに入るには入ったものの…。

そのままビデオ判定となり、静寂の後に、審判はノックオンの笛。“幻のトライ”を演出した松島は、さすがに頭を抱えるしぐさを見せて悔しがり、試合後に振り返った。

「そこで流れが結構変わったのはあると思う。そこでとっていれば、チームとして自信をつけていけた」

この痛すぎるプレーが影響したのか、サントリーは前半を16-20と勝ち越しを許して折り返し。結局は6点差で昨季王者の神戸製鋼に敗れた。

あのトライが決まりゴールも成功していれば、結果は違っていたかも…。