女子サーブルで一関二(岩手)が初の東北女王に輝いた。エース菊地心和(ここな、2年)を中心に、出場5校による総当たりで4戦全勝。最後は3戦無敗同士だった秋田北鷹戦でも大差をつけて圧倒した。前日25日に行われたフルーレを含む各種目の男女上位4校は、3月20日に開幕する全国大会出場(宮城県セキスイハイムスーパーアリーナ)を決めた。

一関二の菊地がチーム45点目を奪うと、脱いだマスクから笑顔がはじけた。仲間のほうを振り返って小さくガッツポーズ。「初めての優勝と聞いてビックリだし、うれしい。みんなの支えもあったので、誇れます」。チームメートにも感謝し、歴史を塗り替えた。

まだ2年弱の競技経験で団体優勝を導いた。「自分は攻撃的なプレーが得意なんですが、剣を思い切り突くのは今でも苦手。だから、チョンっていけるサーブルが合っていると思う」。相手攻撃も速さでかわしてポイントを量産した。小5から硬式テニスを始め、磐井中では軟式テニスに転向し、一関市で何度も優勝した実力。「テニスを強豪校で続けようとも思ったけれど、遠くの高校に行くのが嫌だった。礼儀なども学べるかと思ったし、格好良さそうだったのでフェンシング部に入った」と万能な身体能力を生かしている。

昨年のジュニア・オリンピック・カップでは全国8強。カデット(17歳未満)の日本ランク7位まで実力は向上した。ジュニア(20歳以下)でも同26位。時間さえあれば日本や世界の女子選手の映像を見て、163センチの長身から繰り出す攻撃を学んでいる。「全国ではフットワークももっと高めて、チーム一丸で上位進出したい」。あと2カ月でさらに成長するつもりだ。

鈴木千晶監督は「菊地が世界で戦う経験をチームに良い影響をもたらしてくれたし、3人のチームワークも良かった」。菅原優夏、鈴木春花(ともに2年)のレベルアップもたたえた。昨年は聖霊女短大付(秋田)がフルーレ、エペの2冠。東北勢初のサーブル制覇に挑む。【鎌田直秀】