バスケットボール男子日本代表フリオ・ラマス監督(55)が28日、都内で記者会見を開き、26日に飛行機事故で亡くなったコービー・ブライアント氏(41歳で死去)についてコメントした。

ブライアント氏について質問が及ぶと、神妙な顔つきで「最近で最悪なニュース。バスケット界のみならず、全スポーツ界に悲しみを与えた。米国だけでなく世界のバスケットボール大使だったと思う。彼以上に選手としてスポーツを愛した人を見たことがない」と思いを語った。

ラマス監督はアルゼンチン代表のアシスタントコーチ時代だった08年北京五輪と、監督に復帰した10年にブライアント氏のいた米国代表と対戦経験があるという。「勝利に対して全力で戦っていた。その気持ちをチーム全員で共有させていた」と話した。さらに「話すときには相手の母国語を覚えてあいさつしていた。心の広い人だった」と当時のエピソード語った。

ブライアント氏は昨年9月に行われたW杯中国大会にも観戦に訪れており、ラマス監督は「事前に新しい選手をチェックした上で見に来ていた。引退してからの第2の人生でも、すべてに全力で取り組んでいたと思う」と故人の功績をたたえた。