バスケットボール男子日本代表フリオ・ラマス監督(55)が28日、来月から始まる21年アジア杯予選について、都内で記者会見を開いた。今大会は中国、台湾、マレーシアと来年2月までリーグ戦を行い、上位2カ国が本戦に出場する。アジア杯は24年パリ五輪にもつながる重要な大会でもありラマス監督は「今は五輪よりも目の前の大会に集中する」と厳しい表情で語った。

来月から始まる国内合宿では20人を招集する予定で、その中から初戦(2月21日中国戦、千葉ポートアリーナ)に出場する12人を決定する。昨年12月にロシター(宇都宮)が日本国籍を取得し、代表争いが激しくなるが「高い基準レベルの競争はいいこと。予選で残れる選手は限られているので。その後の五輪選考にもいい影響を与えるのではないか」と話した上で「チームにとってベストなメンバーを選ぶとしか考えていない」と予選突破へ実力主義を強調した。

また、将来を担う若い選手にも言及。先日、河村勇輝(18=福岡第一3年)が高校生Bリーガーとしてデビューしたことに質問が及ぶと「まずは慌てずに、試合数をこなして、これからのリーグでどう生きていくのか。能力をのある選手なのでみんな注目しているだろうが、見守ってあげるのが大事」と語った。

2月のアジア杯予選2試合を終えると、いよいよ東京五輪に向けた戦いが始まる。昨年W杯前には6試合の国際試合を行った。「今年は8試合を予定している。2、3年前はOKをもらうのに苦労したがW杯出場と世界ランキング上昇でリスペクトしてもらえるようになった」と明かした。現在米国で活躍している八村、渡辺、馬場についてはシーズン終了後に合流予定。3人の試合もチェックしているというラマス監督は「塁(八村)は活躍している中でのケガで残念。ただリハビリもうまくいっていると聞いている。雄太(渡辺)は3点シュートがうまくなって自信が付いている」と話した。

21年アジア杯予選の日程は以下の通り(Hはホーム、Aはアウエー)。

▼20年2月21日 中国(千葉)

▼20年2月24日 台湾(A)

▼20年11月26日 マレーシア(A)

▼20年11月29日 中国(A)

▼21年2月19日 台湾(H)

▼21年2月22日 マレーシア(A)