昨年のラグビーW杯で初の8強入りした日本代表リーチ・マイケル主将(31=東芝)が38歳で迎える27年W杯出場に意欲を示した。

29日、神奈川県平塚市の母校東海大で恩師木村季由監督と公開対談。「続けることでいろいろなメッセージを発信したい」と述べ、集まった学生ら1800人を熱狂させた。

W杯後初の母校凱旋(がいせん)。リーチは4大会連続出場した近鉄のトンプソンを超えを目標に掲げた。「5大会連続出場も目指すか」と問われると「(5大会目は)38歳。体が許す限り、しっかり頑張りたい」と答えた。

対談では大学時代の4年間の経験が、競技人生を支えることも明かした。腕立て1000回やご飯をたらふく食べさせる「根性練習」。当時は何のためにやっているのかと自問していたが「社会人になって自信につながった。(競技の)土台になっている」と感謝するように言った。

学生に対してメッセージを求められると「4年生まで童貞でした」と過去を暴露。大爆笑させた後「人生には成功もあれば、失敗もある。ビビらずにいきましょう」と呼び掛け、後輩たちを勇気付けた。

対談を聴いた同校ラグビー部主将の吉田大亮(21)は、170人超の部員をまとめるのに役立つと感心しきり。「チーム全員を同じ方向に導くため取り組んだことが、とても参考になった。部内で生かし日本一を目指す」と意気込んでいた。