日本チームのサンウルブズ(昨季15位)がレベルズ(同11位、オーストラリア)を下し、参戦5季目にして初のシーズン初戦勝利を飾った。レベルズ相手の白星も初めてとなった。今季就任した大久保直弥ヘッドコーチ(44)は、笑顔で試合を振り返った。

「初めて開幕戦にも、レベルズにも勝ったので、これ以上ないスタートだと思います。ファンの皆さんには『サンウルブズ大丈夫か』っていう声もあったようなので、この勝利を機に、我々が『寄せ集めではない』と分かっていただけたらうれしいです」

今季限りでSRから除外されることが決定済み。トップリーグと時期が重なることもあり、19年W杯日本代表もいない。それでも昨季2勝14敗のチームが、南半球最高峰リーグで好発進だ。

東京・秩父宮ラグビー場以外で、国内初開催となったSR。口火を切ったのはSR初参戦となるCTB森谷圭介共同主将(25=パナソニック)だった。前半9分、中央ラックから左へ展開する攻撃でボールを受け、外に相手をかわして先制トライ。12-8の26分には左へ絶妙なパスを送り、WTBタウタラタシ・タシ(25=ニュージーランド)のトライを演出した。前半を22-13で折り返すと、さらに勢いに乗った。

後半1分には相手キックを処理したFBジェームス・ダーガビル(27=オーストラリア)が主導権を握るトライ。苦しい場面もしつこい防御で対抗し、リードを守り抜いた。

第2節はサンウルブズの試合がなく、次戦は第3節チーフス戦(2月15日、東京・秩父宮)となる。