少年女子2000メートルリレーA決勝は、山形中央高単独チームの山形が2分40秒25で大会連覇を決め、全国高校総体に続く高校2冠を達成した。

1走・古川幸希、2走・高橋侑花(ともに2年)、3走・真野美咲(1年)、アンカー小坂凜(3年)と、全国高校総体と同じオーダーで勝負した。1走とアンカーが1周半(600メートル)を滑る2000メートルリレー。首位でバトンを受けたアンカーの小坂が残り1周で一時、長野にトップを奪われたが、最後の直線で抜き返し、1位でゴールした。

古川を除く3選手が今季、日本代表でジュニアW杯を経験した。しかし今国体では1500メートル6位、3000メートル4位と不本意な結果に終わった小坂は「抜かれた時はムリかもと思ったけれど最終コーナーで詰まったので1歩多めに小回りして加速した」と最後に意地を見せた。後輩3人も「凜さんと走れる最後のリレーなので」と発奮。1500メートル3位、1000メートル2位の高橋は「新しいチームでもチームワークを生かしたい」と次期エースの自覚を見せた。【佐々木雄高】

 

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成年女子2000メートルリレーA決勝は岩手が2分38秒80で県勢史上初の優勝を決めた。1走・熊谷萌(山梨学院大1年)が首位でバトンリレー。直後に後続が転倒し、長野と山梨が失格になる中、逃げ切り優勝を決めた。本大会で500メートル優勝の熊谷は「今シーズンで1番いいスタートが切れた」。2走・三嶋萌(同4年)は「バトンパスがうまくできた」、3走・星野帆乃華(日体大2年)は「落ち着いて滑れた」。アンカー松沢優花里(24)は「(後続が)転ばなくても順位は変わらなかったと思う」と自信の表情だった。