フィギュアスケート男子で3年ぶりに4大陸選手権に出場する羽生結弦(25=ANA)のジャンプ担当、ジスラン・ブリアン・コーチ(57)が3日、カナダから韓国入りし、仁川空港で報道陣の取材に応じた。

ショートプログラム(SP)もフリーも冬季五輪を2連覇した18年平昌大会のプログラムに戻すことに「世界選手権(3月、モントリオール)で勝つため。彼が自分で決めた」と代弁した。

SPはショパンの「バラード第1番」、フリーは「SEIMEI」に回帰。平昌後はそれぞれウィアー氏の「秋によせて」、プルシェンコ氏の演目をアレンジした「Origin」を2季連続で滑ってきたが「誰かへの尊敬ではなく自分のために。結弦が結弦であるために内から、あふれ出てくるものが必要だった」。ルール改正された男子フリーの30秒短縮への対応で1月は振付師シェイリン・ボーンさんと調整に充てた。

クワッドアクセル(4回転半)は「No」と回避を明言し、世界選手権で勝負する。フリーの4回転もルッツとサルコー、トーループ2本の3種4本に。平昌では右足首負傷明けで跳べなかったルッツを組み込んで20年版「SEIMEI」に進化させる。【木下淳】