フィギュアスケート男子の羽生結弦(25=ANA)が、初優勝が懸かる4大陸選手権(6日開幕、韓国)に向けて会場の木洞アイスリンクで公式練習に臨んだ。

羽生と一問一答

-最初の公式練習を終えた。状態は

羽生 感覚は良かった。まだつかみきれていないところもあるけれど、徐々につかみきれたらなと思う。

-体にキレがあったのにジャンプはあまり跳ばなかった印象

羽生 初日の練習だったので、しっかり感覚を確かめながらという感じ。スケート自体もまだしっくりきている感覚がないので、1つ1つ確かめながら、この氷には、こういうタッチでいけばいいのかな、というのを考えながらやった。

-(韓国メディアから)SPとフリーを変えた理由は、平昌五輪の良い気分をつなげる目的か

羽生 平昌五輪で金メダルを取れて、もちろん意味合いとして韓国の地でまたやれるっていうこともあるけれど、それよりも自分のフィギュアスケートはこういうものだよ、っていうのを見せたい。そういう風に滑りたいと思ったから、このプログラムを選んだ。

-(同)ソチと平昌で目標は達成したと思うが、それでも高い実力を保てるモチベーションは

羽生 五輪が終わった後は4回転半をやりたいと思っていたけど、今季ちょっとつらいことがあったので、今は自分のフィギュアスケートをしたい。強くなりたい、勝ちたい、ではなく。

◆4大陸選手権 国際スケート連盟主催で、欧州以外の国・地域(アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカの4大陸)が参加する。第1回は99年で毎年1月か2月に開催。同時期に行われる欧州選手権に対抗し、選手たちに国際経験を積ませることが目的。参加枠は各国最大3人(3組)まで。女子は日本勢が4連覇中(宮原知子、三原舞依、坂本、紀平)。男子は前回大会で宇野昌磨が初優勝。今大会を羽生が制すれば五輪、世界選手権、GPファイナルに続く主要国際大会優勝。国際オリンピック委員会(IOC)の運営サイト「オリンピックチャンネル」は「スーパースラム」と命名しており、男子初。