東地区最下位のレバンガ北海道は中地区2位のシーホース三河に92-100で敗れ、今季2度目の3連勝はならなかった。41-51で始まった第3クオーター(Q)、ルーキー中野の活躍で一時は3点差まで迫ったが、逆転はならなかった。今季自身最多タイとなる18得点の中野は「この得点は自信になるが、勝利につながらなくて悔しい」と厳しい表情だった。

転機となったのは相手の一発退場だった。第3Qの残り6分8秒、2メートル10センチのクリス・ジョンソン(34)をマークした。厳しくチェックをするとイラついた相手から強烈なラリアットを食らった。審判団による数分間の判断の末、悪質なファウルと見なされ相手はそのまま場外へ。「痛かった」と苦笑いも「前半のシュートタッチが良くなかったのでリセットできた」。このQだけで、3ポイント3本含めて13得点を決めた。

守備ではリーグ随一のシューター川村卓也(33)に23点を許してチームも屈した。「ボールを持たない時の動きも勉強になった。もっとレベルアップしたい」。若武者がさまざまな経験を成長の糧にして次は勝利につなげる。【西塚祐司】

○…松島良豪(28)が今季限りでの引退表明後、初めて試合に出場した。8日は出番がなかったが、この日は第2Qに登場して2分5秒、コートに立った。シュートは放ってないが、持ち味の激しい守備を見せた。4日の引退発表後は「(同じく今季限りで引退する)折茂さんのアシストをしたい。僕ではなくて折茂さんの花道を見にきて下さい」と謙虚にファンに呼びかけているが、自分の存在感も示していきたいところだ。

○…この日はJ1コンサドーレ札幌とのコラボデーとして開催された。ユニホームは通常の緑とは異なる赤黒で臨み、観客5000人にはユニホーム型シャツがプレゼントされた。札幌の河合竜二CRC(41)とマスコットキャラクターのドーレくんも、試合前のセレモニーとハーフタイムにコートに登場して盛り上げた。河合CRCは「お互いのファンがそれぞれの試合に来てもらえれば」と競技の垣根を越えた効果に期待した。